はじめに:コモディティ投資の世界をスムーズに読み解くために
コモディティ投資の世界では、日常ではあまり使わない専門用語が多く登場します。ニュース記事や分析レポートを読む際、これらの用語の意味が分からず、内容が頭に入ってこない…という経験がある方もいるかもしれません。
この用語集は、コモディティ投資を始めたばかりの初心者の方々が、市場の情報をスムーズに読み解けるようになることを目的としています。主要なコモディティから、需給分析に欠かせないレポート、投資手法に関する専門用語まで、分かりやすく解説します。
ぜひ、日々の情報収集のお供として、このページをご活用ください。
【あ行】
- インフレヘッジ (Inflation Hedge)
- 物価の上昇(インフレ)によってお金の価値が目減りするのを防ぐ目的で行う投資戦略。コモディティはモノの価格と連動しやすいため、代表的なインフレヘッジ資産とされています。
- WTI (West Texas Intermediate)
- 米国テキサス州を中心に生産される軽質油のブランドで、原油価格の国際的な指標の一つ。主にニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されています。
【か行】
- 金銀比価 (Gold-Silver Ratio)
- 金価格を銀価格で割った比率。この比率が高いか低いかを見ることで、金と銀のどちらが割安・割高か、市場の投資家心理がリスク志向か安全志向かを判断する目安とされます。
- コモディティ (Commodity)
- 日本語で「商品」や「一次産品」と訳されます。原油、天然ガス、金、銀、小麦、大豆など、工業や生活に不可欠な原材料を指します。
- CFD (Contract for Difference)
- 日本語で「差金決済取引」。現物の受け渡しを行わず、売買時の価格差によって損益を決済する取引方法です。レバレッジをかけて少額から取引できるのが特徴です。
【さ行】
- 需給バランス (Supply and Demand Balance)
- ある商品の供給量と需要量のバランスのこと。コモディティ価格の変動を分析する上で最も重要な要素です。供給が需要を上回れば価格は下落し、需要が供給を上回れば価格は上昇します。
- ソフトコモディティ (Soft Commodity)
- 主に農産物を指す言葉。穀物(小麦、トウモロコシなど)、砂糖、ココア、コーヒー、綿花などが含まれます。気候変動や天候不順に価格が左右されやすいのが特徴です。
- 先物取引 (Futures Trading)
- 将来の特定の期日(満期日)に、特定の価格でコモディティを売買することを事前に約束する取引方法です。ハイリスク・ハイリターンな取引のため、プロの投資家が多く利用します。
【た行】
- 地政学リスク (Geopolitical Risk)
- 特定の地域における政治・軍事的な緊張や対立が、世界の経済や市場に与える影響のこと。特に原油などのコモディティは、地政学リスクの変動によって価格が大きく動くことがあります。
- 投機 (Speculation)
- 価格変動から利益を得ることを目的とした取引。コモディティ市場には、価格の変動を利用して短期的な利益を狙う投機筋も多く参加しています。
【は行】
- ファンダメンタル分析 (Fundamental Analysis)
- コモディティの需給バランス(生産量、在庫量、消費量)や、マクロ経済の状況、地政学リスクといった「ファンダメンタルズ(基礎的要因)」を基に、将来の価格動向を予測する分析手法。
- ブレント原油 (Brent Crude)
- 北海で生産される軽質油のブランドで、欧州や中東、アジアなどの原油価格の国際的な指標。主にロンドン国際石油取引所(ICE)で取引されています。
【ま行】
- マネーコモディティ (Money Commodity)
- 通貨の代わりや資産保全の手段として利用されるコモディティのこと。特に金や銀がこれに該当します。
【ら行】
- ラニーニャ現象 (La Niña)
- 太平洋赤道域の海面水温が平年より低くなる現象のこと。エルニーニョ現象とは逆の気候パターンで、世界各地の天候に影響を及ぼし、農産物の生産に大きな影響を与えることがあります。
- レバレッジ (Leverage)
- 日本語で「てこの原理」。少額の証拠金を元手に、その何倍もの金額を取引できる仕組み。少ない資金で大きな利益を狙える反面、損失も大きくなる可能性があります。
【英数字】
- OPEC+ (Organization of the Petroleum Exporting Countries Plus)
- 石油輸出国機構(OPEC)に、ロシアなどの非加盟主要産油国を加えた枠組み。世界の原油供給量を調整し、価格の安定化を目指しています。
- WASDEレポート (World Agricultural Supply and Demand Estimates)
- 米国農務省(USDA)が毎月発表する、主要農産物の世界および米国の需給予測レポート。ソフトコモディティ投資家にとって、最も重要な情報源の一つです。
- EIA(U.S. Energy Information Administration)
- 米国エネルギー情報局。毎週発表される米国の原油在庫統計は、短期的な原油価格に大きな影響を与えます。
- ETF(Exchange Traded Fund)
- 日本語で「上場投資信託」。証券取引所に上場されており、株式と同様に売買できる投資信託。コモディティに連動するETFは、手軽にコモディティ投資を始める方法として人気です。
